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1998年、通学路などで見かける飛び出し注意の看板をパズルのピースのように6つのパーツに分解し、それぞれを別々に額装した作品を創った。その作品は自分の中で意識して大切にしている、または無意識のうちに大切にしていた何かのために創ったものだった。その何かっていうのは僕の場合「感性」だとか「衝動」とかっていう言葉に置き換える事ができるけど、借りものの気持ちではなく自分の中から湧き出た「純度100%の心の動き」の事なのだ。それは目に見えるものじゃないから、ある日突然その感じが無くなってしまったらどうしようとか、もし無くしてしまったら二度と取り戻すことができないものなんじゃないかと心配する事もある。大人といわれる歳になって考えるのは、意識してそれを大切にしていかなければいけないという事、そしてそれを守れるのは自分自身だけだという事だ。
僕はその作品に「飛び出せ見失う前に い1〜い6」というタイトルを付けた。
2000年、ニューヨークにいた僕はそのエネルギッシュな街に対して、くっきりと自分自身でいる必要があった。そのために自分の声の質や歩き方を意識して観察してみたり、視線や動作が他者に対してどういう表現になっているのかを確認したりした。相手が何を言ってるのか理解出来ない時は相づちを打ってはいけない。感情を上手に抑える必要はない。そんな当たり前の事を1つずつ再確認していった。僕は試作中の「飛び出せ見失う前にTシャツ」を着てマンハッタンを歩いた。自分に嘘を付けない自分を創っていき、等身大の自分でいる為に、それは時に自身への警告であり、時にはお守りになった。
2002年、自身の中に「見失いたくないもの」を持っている人々、または「みんなの答」ではなく「わたしの答」に従って生きて行こうとする人々への提案として「jump
out before you lose it(飛び出せ見失う前に)コレクション」と名付けたアイテムの制作を開始した。細部にまでしっかりと血の通った完成度にする為に様々な職人を訪ね歩いた結果、例えば「飛び出せ見失う前にTシャツ」のプリント、織りネーム、紙タグ、パッケージの箱、箔押し、ビニールバッグはすべて別々の工房に特注する事になった。その他のアイテムも同様、多くの職人達とのコラボレーションを経てはじめてカタチになった。 |
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